憂鬱な気分は腸内環境の改善で緩和される

「サザエさん症候群」という言葉を知っていますか?会社勤めや学校に通っている人に見受けられる症状です。 毎週日曜の6時半のTV漫画「サザエさん」の時間帯になる頃に、明日からまた一週間始まると思うと憂鬱な気分になるという症状ですね。 こういった軽度の症状も含め、私たちが憂鬱な気分になる要因を引き起こしているのは、実は腸内環境のせいかもしれません。

憂鬱な気分と腸内環境の意外な関係

憂鬱な気分と腸内環境の関係性について、興味深いデータがあります。 「腸活」の第一人者でもある、順天堂大学の小林弘幸教授は、20代~50代の女性800人を対象に実施した研究結果で、憂鬱な気分が腸内環境の良し悪しに左右される事を明らかにしました。 常に憂鬱な気分を感じている人の多くは腸内環境に問題を抱えている人が多く、腸内環境に問題を抱えている人は抱えていない人に比べて疲労感や焦燥感を2~3倍近く感じるのだそうです。

憂鬱な気分を引き起こすモノの正体は?

例えば、私たちが自分の好きな食べ物を食べると、幸せな気分を感じます。 これは、セロトニンを呼ばれるホルモンが分泌される事によるのですよね。 セロトニンはアドレナリンやドーパミンに並んで三大神経伝達物質と呼ばれるほど私たちに大きな影響を及ぼすホルモンです。 私たちの体内に存在するセロトニンの量は10mgと言われています。 セロトニンは体のあちらこちらから、必要に応じて生成さるのですが、その割合は、
  • 腸に90%
  • 血液中に8%
  • 脳内に2%
となっています。ほとんどのセロトニンが腸で生成されるというわけですね。 ですので、腸内で行われるセロトニンの生成活動を応援するような形を取れば、精神の安定度を向上させる事ができると推測できるわけです。 ただ、腸で生成されたセロトニンが脳に運ばれるというわけではありません。 腸で生成されたセロトニンが脳に運ばれるには、血液脳関門というフィルターを通過しないとならないのですが、セロトニンはサイズが大きい為にこれを突破できないのです。 だからと言って、腸で生成されるセロトニンは精神安定に関して無意味というわけではありません。 腸内で生成されるセロトニンは腸クロム親和性細胞で生成されるのですが、この濃度のデータが神経を通じて脳に伝わるのですよね。 その際にもし、腸内の濃度のセロトニンの濃度が低いと脳がストレスを感じるとされています。 腸は第二に脳と呼ばれ、脳と密接に連動しているという事なのです。 このような事から、憂鬱な気分を引き起こす正体はセロトニンの濃度が不足した腸内環境だと言えます。

腸内のセロトニンを増やす為にはどうしたら良いのか?

これまでのお話しで、憂鬱な気分を改善するには、腸内環境を良くする事が必要だと理解できたのではないでしょうか? では、どのようにすれば、腸内環境をより良くできるでしょうか? 多くの場合、腸内環境は、食生活や生活習慣、ストレスにより悪化します。 ですので、まず、自身の食生活、生活リズムなどを見直してみる事から始めると良いと思います